2009年2月9日月曜日

BC RACE Stage one


Stage One

いよいよアドベンチャーの始まりだ。450人がスタートに並ぶ。どんなレースでもスタートが最も危険な箇所の1つであることは、私を含め、プロレーサーなら誰でも知っている。

レーザーが押し合う草地でいきなりパートナーのYoshiを見失ってしまった。私よりもずっと速く走っているかもしれない。今日のレースは、Shawnigan LakeからLake Cowichanまで、林道、ダブルトラック、シングルトラックトレイルを含むコースだ。バイクを降りて押しているライダーたちの横で私を待っているYoshiと合流して、最初の給水ポイントを通過した。水は取らない。それよりもシングルトラックに入る前にいい位置を確保することが重要だからだ。

残り20km、気温の上昇とフリーライダーを自負するYoshiのウェア選択が、私たちのペースを次第にダウンさせる。フィニッシュまでは楽に走った。初日はまあまあ。もっとスムーズにレース展開すれば、楽にライディングできることが分かった。

ステージ優勝 Team Canondale U.S.A. タイム 4時間14分
45位 Team Brownfish Jumpers タイム5時間43分

2009年2月5日木曜日

BC RACE


BCレース

カナダのTV番組“Rideguide”の取材クルーをガイドしたのは、2007年の初夏のこと。日本のライディングスポットを紹介する30分番組の作製に協力した。ライダーは、カナダのタイトルを5回獲得し、オリンピック出場2回のAndreas Hestlerと私だ。番組は、www.rideguide.caのepisode 138で見ることができる。

さてこの撮影中、Andreasは、自身がコースディレクターを務めるBCレースについて熱く語っていた。カナダブリティッシュコロンビア州のトレイルを使ったマウンテンバイクの7日間ステージレースらしい。Andreasが私を招待してくれると聞いたときは、もちろんすぐにOKした。

BCレースは、2名のチームで戦う。私は、BC州在住の日本人ライダーYoshito Tsujiとチームを組むことにした。彼は、地元のトレイルを熟知したライダーだったので、日本在住カナダ人には、彼のテクニカルな情報が非常に役に立った。

Day O
バンクーバー島にあるBC州都ヴィクトリアに集合し、選手登録を行う。登録を済ませると大きな旅行用バッグが手渡される。全ての持ち物をこのバッグに入れ、ステージからステージへと移送してもらうのだ。毎朝レース前にこのバッグを輸送トラックに積み、その日ゴールした後トラックから再びバッグを受け取るという仕組みらしい。この日は、前夜祭パーティで夕食を食べて翌朝に備える。

レースレポートに入る前に自己紹介をしておくべきだろう。
私が始めてマウンテンバイクレースをしたのは1983年。その後2000年までプロとしていろいろなレースを戦ってきた。日本で参加したステージレースは、ツールド北海道。アメリカではCasper Classic。1986年にはTour of the Rockies Mountain Bike raceにも参加した。どれもそれぞれに印象に残る素晴らしいそして厳しいステージレースだ。だから、私は、2008年のこのレースが、レーサーであることをこんなに誇りに感じることができるレースになろうとは思いもしなかった。BCレースは、あらゆるマウンテンバイカーのためのレースだ。自分が「本当のMTBライダー」かどうかを試すのに最適な試験だと、プロ達は言う。どのライダーもプロと同じコースに参戦する。私のようなかつてのレーサーだって、もっと若かったらと言い訳しながら、現役レーサーと張り合うことができるのだから。ステージ1は、次のストーリーで。

Paul