2009年12月10日木曜日

インフルエンザがやってきた

トレイルは11月が一番きれいだと私は思う。紅葉の時期が終わると、赤や黄色の落ち葉のトレイルが山の中に現れる。こっちだよって道を示してくれる。朝夕冷えることも多くなるが、晴天が多くて日中は暖かいのもうれしい。ところが、今年の11月、私はインフルエンザにやられてしまった。ずいぶん前から予約していてくださったのに、ツアーを取り止めにしなければならなくなった皆様、本当に申し訳ありませんでした。また、電話やメールでお見舞いを下さった方々、ありがとうございました。今はすっかり元気。あちこちを走っています。トレイルは、凍ることもありますが、雪はありません。フルサスが活躍する時期です。

2009年10月19日月曜日

秋のロードライド


八ヶ岳は紅葉が見ごろ。朝夕冷えることが多くなったので、うちでは夜だけ薪ストーブを点ける。この温度差が紅葉をさらに美しく、ライディングをさらにさわやかにするのだ。週末は、お客様と2つのロードライドに出かけた。1つは八ヶ岳のまわりで上りも下りもめいっぱいの120kmのコース。ビギナーの方にはあまりお勧めできないが、脚自慢ライダーには好評だ。もう1つは、安曇野のフラット60km。こちらはだれでものんびり走れるメニュー。途中でわさび農園に立ち寄ったり、旬のりんごを試食しながらお日様を楽しんだ。

2009年10月9日金曜日

秋晴れ

能登のロードツアーは、さわやかにお天気に恵まれて充実したライディングとなった。能登のシーフードを堪能した後は、山岳ルートで高山まで走った。連休中にもかかわらず、車の少ない快適なロードライド。参加者の皆さん、ありがとうございました。


2009年9月7日月曜日

ファミリーライド



高木さんと元気クンは、フリーライドアドベンチャーズの常連親子ライダー。お父さんも元気クンもトレイルチャレンジャーだ。この日曜日は、うちの長男ネスタも同行することに。子供たちの上達曲線にはかなわないが、われわれ父親も負けられない。お昼は、お母さんと次男クン達も加わってにぎやかに。親子やファミリーでの参加がこの頃増えていること、とてもうれしいです。そのうちに子供たちは、ジャンプや高速トレイルに行きたがるようになるでしょう。それまでの一時期は、お父さんもお母さんも一緒に遊んでもらえる。元気とネスタ、楽しい1日をありがとう。また連れてってよ。

2009年8月20日木曜日

短い夏


やっと夏がきた。久しぶりにカメラを持って出かけることに。ネスタと綾乃を誘って、パノラマの4クロスコースに。4クロスライドに挑戦するのは、3人とも初めて。最初は転倒と涙に見舞われた3人もそのうち慣れてきてどんどんまわり続けた。ライディングスキルを磨くいいチャンス。また行ってみよっと。


2009年8月3日月曜日

能登ロードツアー




意外かもしれないが、日本には素晴らしいロードライドのフィールドが揃っていると私は思う。都会を出ると交通量が少なく整った道路があちこちにある。それも日本の隅々まで。能登半島は私のお気に入りの1つ。美しい日本海のそばにたたずむ漁村とそれらをつなぐ静かな道路。その上、地元でとれる新鮮な海の幸がいただける。日本を旅するなら、数人のグループでの旅行をお薦めしたい。大きなグループだと、宿泊や食事のチョイスが限られてしまうし、なんといっても日本の内側を見ることができないからだ。下記写真は、フリーライドアドベンチャーズの能登ツアーにドイツから参加したMichealとTinaが撮影したもの。団体ツアーでは味わえない日本の一瞬を捉えている。

2009年7月24日金曜日

オージーの疑問

7月始めに オーストラリア人ライダー3名が、富士見パノラマのダウンヒルと 八ヶ岳のトレイルを楽しむために来日した。オーストラリアのコース の多くが 2、3分で走れてしまうものらしい というから驚きだ。マウンテンバイクのダウンヒル競技では多くのオージライダーが世界参戦しているだけに以外な実情だ。逆に、こんないいフィールドのある日本人ライダーはどうして世界で活躍してないのかと、彼らに尋ねられた。私は答えられなかったが、確かになぜなのだろう。世界レベルで活躍しているのはミオさんくらい。オージーのもう1つの疑問は、パノラマはどうしてウィスラーのようなトレイル作りをしないのか、というもの。これには私も同感だ。ライダーがもう少し速度を落として走れるコース作りをすれば、侵食を防ぎつつ、楽しいダウンヒルになるはずだ。広く長い視点で物事を運ばない日本の典型のような気がする。パノラマはアジアのMTBメッカになり得る条件が揃っている。彼ら曰く"オージーライダーがはるばるやってくるほど価値のある場所"なのに。トレイルを走るオージーの様子はこちらで。

  

2009年6月25日木曜日

乗ってこそバイク


先週末のお客様とライディング中に、あるツーリンググループに遭遇。ここ10年間誰にも会ったことのない超ローカルなクライムでだ。スムーズなペダリングから、長年ツーリングを楽しんでいるグループだなというさわやかな印象。次に驚いたのが彼らのバイク。丁寧にメンテナンスされてきたクラシックなツーリングバイクばかり。最新の軽量モデルで悩むよりも、大切なのは外に出て乗ること!そういえばうちにも古いフレームがあったっけ。久しぶりに組んで、乗ってみようか。

2009年6月15日月曜日

ロードライダーがトレイルに挑戦


普段 は ロード バイク に 乗っている という ライダ ー と 一 緒に トレイル を 走った 。ロード ライド で 培った脚力で 、Cove レンタル バイク が どんどん 上る ! そして フルサスバイク の醍醐味は トレイル の 下りだ 。サスペンションが路面のでこぼこを吸収し、ディスクブレーキがスピードをコントロールしてくれるから、シングルトラックを楽しむ余裕ができるのだ。そして何よりも私が好きなのは、そのときの緊張感。軽量7kmのロードバイクで風になるのももちろん気持ちいい。でも山の中ではロードライドのように他の事を考えている暇はない。世の中のことを全て忘れてしまう時間がいい。この感覚をローディの彼らと共有できた1日。ありがとうございました。

2009年6月11日木曜日

ナチュラル

いつも違う面々でどんなライドも楽しんでくれるお馴染みのグループが神奈川県からきてくれた。せっせと上り、トレイルを下り始める直前に、仲間の1人は今日がMTB初体験であることが発覚(え~!)。最初の100mはドロップする下り。このセクションは彼はバイクを押して下ったが、ブレーキングについてちょっとだけアドバイスすると、その後はわりとスムーズに下っていった。その彼が、試しに他の仲間のフルサスバイクに乗ると、見違えるようなライディング!午後は再び懐かしの”ブリジストンSlugger”を操って、トレイルをとばしていた彼。ナチュラルなセンスにびっくり。バイクこれからも続けてほしいな。

2009年6月8日月曜日

サイクリングの魅力


自転車 の 良さ を 再認識した 1日 。サイゴウさん の 仲間と の ライディング は 、8km の 上り から 。そして楽しいトレイルの下り。30代から60代まで幅広い年齢層のグループ。若いライダーが速いわけではない。共通していたのは、皆さんの快活なスタイル。年齢は関係ないね。サイクリングってずっと楽しめるからいい。

2009年5月25日月曜日

ビッグデイ

何度も 一 緒に 走っている ライダー グループ に とっておきの メニュ ーを紹介した 土曜日 。クライム と トレイルの大盛り。8時間にわたるライドになった。最初の30分はネスタと一緒に足慣らし。その後は真剣。上りに上った後にくるそのトレイルを走ると私は故郷ノースショアを思い出す。いつも新鮮な急坂だ。ハンバーガーにたどり着いたのは、夕方5時。弱音をはかない皆さん、ハードコアな1日ありがとうございました


2009年5月7日木曜日

Nestaがガイド!?

お天気と渋滞が心配だったゴールデンウィーク。たくさんのライダーと一緒に走りました。遠方からいらっしゃった方々、小雨ライドを楽しんでくださった方々、ありがとうございました。長男ネスタの初めてのガイドを受け入れてくださった小学生ライダー2人とご両親、ありがとうございました。子供たち&ネスタガイドは、大人を待ちきれず、行ってしまいました。


2009年4月15日水曜日

トレイルオープン


今年 の 冬 は 雪 が 少なく 、 3 月 の 冷え込みもほどほどだったせいか、春が早めにやってきたような気がします。早々にトレイルのコンディションが整い、先週は、ロードとマウンテンバイクの両方でお客様と楽しい時を過ごすことができました。フリーライドアドベンチャーズのガイドツアーはいよいよ春本番です。これから山は、花と新緑の季節。レンタルバイクのチューンアップも完了。ロードバイク、マウンテンバイクにくわえて、クロスバイクでのツアーも好評いただいております。

2009年4月7日火曜日

BC RACE Stage 6


ステージ6
Squamish は 、BC レース の 難所 に なるだろうと言われていた 。この ステージ は 2つの クロスカントリー レース、Test of Metal と Gearjammer から成る。Test of Metalは(日本語なら”金属試験”)、カナダ では裏MTB世界選手権として知られているレースで、毎年5月に開催される。BCレースの直前に行われた今年のTest of Metalの勝者は、Max Plaxtonだ。そして、今日のBCレースのステージ6を制覇したもの彼とパートナーのAndreas Hestlerだった。Yoshiと私は、問題なくこのステージを終わることができたが、私は前夜の睡眠不足で疲れていた。サンシャインコーストからフェリーでバンクーバーに着いた後、私用でレースキャラバンを外れた私は、途中高速道路で事故による渋滞につかまってしまい、キャンプに戻るのが遅くなったのだ。林道のクライムでペースを上げる予定だったが、私がペースダウンしてしまった。何とか順位はキープできたが、得意とするハードなコースでタイムをのばせるチャンスだったのに、悔しい。

ステージ優勝- Rocky Mtn Bikes- 3:15
Brownfishjumpers- 4:26

キャラバンに同行したメカの方々にここで改めて感謝したい。毎晩3時、4時までバイクの修理をして、レースをサポートしてくれた。ステージ6の前夜は、私のバイクもお世話になった。ステージ5でチェーンが壊れてしまったからだ。渋滞につかまったために、私がスタート地点に向かったのはスタート10分前。バイクに乗ってみるどころか、支払いをする時間さえなかった。だが、バイクは完璧だった。

さらに、いろいろな人が7日間のステージレースを支えていることを感謝の気持ちをこめて紹介しておきたい。毎日夕方、レーサーが帰ってくるとちゃんとテントと夕食が用意されている。朝も同様に、眠そうな私達に朝食を出してくれて、だれかがテントを片付けてくれているのだ。レースのキャラバンは総勢600人。キャンプの近くにはシャワー装備のあるトラックが常にいて、1日の汚れを落とすことができる。

この期間中、大小のトラブルや不都合もあったが、主催者側の対応が迅速で的確だったのが印象的だった。素晴らしいサポートと運営に心から感謝したい。

2009年3月30日月曜日

BC RACE Stage 5


ステージ5

Sunshine coast に 行く こと が あったら 、ぜひ Sechelt や Gibson 辺 の トレイル で 乗ってみてほしい 。Rat Race Trail System と 呼ばれる トレイル だ 。流れる ような ライディング ができるトレイルで、私も大好きだ。テクニカルではないが、油断できないトリックがあちこちにある。森の中のバンクを使えば、トレイル上でスピードを調整できるのもうれしい。
この数日間いい感じでレースをこなしてきたから、私達はこのステージを楽しみにしていたのだが、今日は私がメカトラブル。あと15kmのところでチェーンが切れるアクシデントに見舞われ、チェーンがすっかり外れてしまった。これで20分の遅れをとってしまう。またもや不満の残る日になってしまった。

ステージ優勝: Team Old School (2008年オリンピックカナダ代表Seamus Mcgrath & Chris Sheppard) 3:36

Brownfishjumpers 4:47

2009年3月19日木曜日

BC RACE Stage 3-4


ステージ3

今 日 は 新 たな 作戦で Cumberland まで 65 km の レース に 臨んだ 。最後 の 20km が 美味しい ところだと 聞かされた 。 そしてその中でも最後の10kmが一番のスイーツらしい。シングルトラックと林道を抜けるとQualicum riverという川につきあたり、川沿いをハイクする。川岸を登る順番待ちをしている間にYoshiが水浴びを始めると、後方のライダー達も皆それにならって飛び込んだ。この日の最後1時間は至福のライド。エネルギーも十分残っているし、テクニカルなライディングを堪能した。昨日のレースとは大違い。いいフィーリングでゴールした。

ステージ優勝– Team Trek VW- 3:42
29位 - Brownfishjumpers- 4:39


ステージ4

今日の起床は4:30。レーサー達はバスに乗せられてフェリーへ。BCフェリー社が用意してくれた朝食を食べて、デッキへ出ると、まさにブリティッシュコロンビア州らしい景色のど真ん中だ。青い空、山々、そして海。今日のレースは、フェリー埠頭からスタート。サンシャインコーストと呼ばれる海岸沿いを60km走る。もちろん今日もリラックス作戦でライディング開始。あと20kmのところでYoshiが最初のパンク。この距離のレースでは珍しいことではない。メカトラブルに対処するのもレースのスキルだ。マウンテンバイクは、こういうアドベンチャーを乗り越えてフィニッシュするのが醍醐味なのだから。

ステージ優勝– Team Kona- 3:11
31位 Brownfishjumpers- 4:15

2009年3月12日木曜日

BC RACE Stage 2


ステージ 2
カウチン レーク から ポートアルバーニ への トレイル は雪のために通行不可 。 代わりに、2 日目 は、135 km の砂利道 レース となった 。 時速 35 km で進む集団の中で走ったのはすごく久しぶり。普段 BC 州の トレイル に慣れている Yoshi は、集団でのレースに戸惑っている様子だ。集団の中に入ってしまえば、空気抵抗が少ないから楽に走れるはずだが、私たちは、フィードゾーンやちょっとした上りで集団のペースについていけず、ちぎれてしまった。そうすると次の5kmは全力走行で集団に追いつかなければならない。やっと追いついたところで、再び3kmの上りに差し掛かる。ここでYoshiの脚が止まってしまった。暑さとロードレースなみのスピードにやられたらしい。Yoshiは水と食料を補給したが、体がこの状態になってしまったら、復活は無理。私もYoshiもかつてのレーサー時代を思い出して集団内でプロ達に張り合ったことが間違いだった。なんとかゴールできたものの、Yoshiは、脱水と熱中症状のためにメディカルテントで3時間も寝かされることに。その夜、私は、北京五輪に向けてトレーニングしているSheamus達と一緒に走ることより、余裕をもってゴールできるように自分達の走りに集中するべきじゃないかとYoshiに相談した。

ステージ優勝: Team Flight Center(オーストラリア) 4:21
32位: Brownfish Jumpers 5:18

2009年2月9日月曜日

BC RACE Stage one


Stage One

いよいよアドベンチャーの始まりだ。450人がスタートに並ぶ。どんなレースでもスタートが最も危険な箇所の1つであることは、私を含め、プロレーサーなら誰でも知っている。

レーザーが押し合う草地でいきなりパートナーのYoshiを見失ってしまった。私よりもずっと速く走っているかもしれない。今日のレースは、Shawnigan LakeからLake Cowichanまで、林道、ダブルトラック、シングルトラックトレイルを含むコースだ。バイクを降りて押しているライダーたちの横で私を待っているYoshiと合流して、最初の給水ポイントを通過した。水は取らない。それよりもシングルトラックに入る前にいい位置を確保することが重要だからだ。

残り20km、気温の上昇とフリーライダーを自負するYoshiのウェア選択が、私たちのペースを次第にダウンさせる。フィニッシュまでは楽に走った。初日はまあまあ。もっとスムーズにレース展開すれば、楽にライディングできることが分かった。

ステージ優勝 Team Canondale U.S.A. タイム 4時間14分
45位 Team Brownfish Jumpers タイム5時間43分

2009年2月5日木曜日

BC RACE


BCレース

カナダのTV番組“Rideguide”の取材クルーをガイドしたのは、2007年の初夏のこと。日本のライディングスポットを紹介する30分番組の作製に協力した。ライダーは、カナダのタイトルを5回獲得し、オリンピック出場2回のAndreas Hestlerと私だ。番組は、www.rideguide.caのepisode 138で見ることができる。

さてこの撮影中、Andreasは、自身がコースディレクターを務めるBCレースについて熱く語っていた。カナダブリティッシュコロンビア州のトレイルを使ったマウンテンバイクの7日間ステージレースらしい。Andreasが私を招待してくれると聞いたときは、もちろんすぐにOKした。

BCレースは、2名のチームで戦う。私は、BC州在住の日本人ライダーYoshito Tsujiとチームを組むことにした。彼は、地元のトレイルを熟知したライダーだったので、日本在住カナダ人には、彼のテクニカルな情報が非常に役に立った。

Day O
バンクーバー島にあるBC州都ヴィクトリアに集合し、選手登録を行う。登録を済ませると大きな旅行用バッグが手渡される。全ての持ち物をこのバッグに入れ、ステージからステージへと移送してもらうのだ。毎朝レース前にこのバッグを輸送トラックに積み、その日ゴールした後トラックから再びバッグを受け取るという仕組みらしい。この日は、前夜祭パーティで夕食を食べて翌朝に備える。

レースレポートに入る前に自己紹介をしておくべきだろう。
私が始めてマウンテンバイクレースをしたのは1983年。その後2000年までプロとしていろいろなレースを戦ってきた。日本で参加したステージレースは、ツールド北海道。アメリカではCasper Classic。1986年にはTour of the Rockies Mountain Bike raceにも参加した。どれもそれぞれに印象に残る素晴らしいそして厳しいステージレースだ。だから、私は、2008年のこのレースが、レーサーであることをこんなに誇りに感じることができるレースになろうとは思いもしなかった。BCレースは、あらゆるマウンテンバイカーのためのレースだ。自分が「本当のMTBライダー」かどうかを試すのに最適な試験だと、プロ達は言う。どのライダーもプロと同じコースに参戦する。私のようなかつてのレーサーだって、もっと若かったらと言い訳しながら、現役レーサーと張り合うことができるのだから。ステージ1は、次のストーリーで。

Paul