2010年2月1日月曜日

オリンピック選手の原点で


今年は冬季オリンピックの年。ここに住んで以来、毎回オリンピックが近づくと町のあちこちに出場選手を応援する横断幕が現れる。スピードスケートが盛んなこの地域は、世界レベルで戦う選手をたくさん育てているのだ。実は、長男ネスタが学校のスケートクラブに入って以来、父親の私も冬は一緒にスケートを教えてもらっている。冬の八ヶ岳は晴れて、冷たく乾いた空気に包まれる。雪は少なく、氷点下の夜が3ヶ月続く。氷にはもってこいのコンディションだ。自転車の元プロレーサーの私が、一番驚いたのは、スピードスケートに関するコーチングとインフラの充実ぶり。こうしたサポートこそが日本の自転車競技界に足りないものなのだ。日本人ライダーは、自転車競技に最適な体格と持久力を十分に持っているのに、残念ながら、世界での競技レベルは低い。サポートが一切無い環境で、彼らは、もがき続けて、自力でやっと正しいトレーニング方法を身につけるのは、20歳代。それでは遅すぎる。写真は、先週行われた泉野小学校のスケート大会と製氷作業の様子だ。PTAとスケートクラブの保護者は、ここ2週間毎晩校庭で製氷作業をしてきた。スケートスポーツへの情熱と地域の誇りが成す伝統に参加できることをうれしく思う。後方には、泉野小学校出身で、今期世界大会2位のオリンピック選手吉井小百合さんを応援する横断幕が見える。